代表理事挨拶

- 辻田 賢一
希少疾患の患者さまが診断や治療に辿り着くまでに、非常に長い時間を要する「診断ラグ」の問題は、私が臨床・研究現場で出会ってきた多くの患者さまにとって、命や生活の質に直結する切実な課題です。医療の進歩は目覚ましいものがありますが、現場で実際に患者さまに届くまでには、まだ多くの壁があります。
私はこれまで、患者さまお一人おひとりの声に耳を傾け、現場での診断や治療の実態を見つめ続けてきました。その中で、医療者、研究者、企業、患者団体、行政が垣根を越えて協力することの意義と可能性を感じてきました。
特に、AIなどの先進技術を、倫理的・社会的配慮とともに現場に実装し、患者さまの未来を切り拓くことは、今まさに私たちが取り組むべき使命だと考えています。
ATTR-CMは、症状が心臓疾患と類似しており、医師が「疑うきっかけ」を持つことが困難なことから、「診断ラグ」が課題となっている疾患です。
本コンソーシアムは、この社会課題に挑むため、AI診断支援ツールに着目し、多様なステークホルダの協働体制の下で2025年12月に発足しました。
患者さま、ご家族、医療者、企業、行政の皆さまと手を取り合い、適切な診断・治療が早期に行われる未来を目指し、ともに歩んでまいります。